介護施設の選び方

近年、高齢化社会が進むと同時に介護施設も増加しています。介護施設は種類も多く、施設によっても提供される設備やサービス、そして適した利用者が異なります。
そこで介護施設を選ぶための主なポイントを解説します。必要な環境や条件を確認し、介護施設選びの参考にしてください。

●介護施設を選ぶポイント
●施設の種類
●介護施設の選び方 フローチャート
●ウイステリアグループの施設


介護施設を選ぶポイント

●医療ケアが必要か
介護には要支援や要介護といった介護度を示す基準がありますが、まずは健康状態を確認して治療やリハビリが必要な場合には医療ケアが充実した施設を選ぶ必要があります。
この場合、治療やリハビリの後も施設に入居し続けるのか、自宅に復帰するのか、といった希望も大切です。
医療体制は、看護職員や機能訓練職員の常勤状態や、提携医療機関、緊急時対応、訪問診療の実施などを確認しましょう。

●いつまで住むのか
介護度や健康状態に応じて施設を移るなどの一時的な利用なのか、終身利用を考えているのかでも適切な施設は異なります。終身利用を希望する場合には施設が「看取り」まで対応しているかも確認が必要です。

●介護度はどの程度か
介護を必要とする度合いには要支援1~2、要介護1~5の種類と段階があります。要支援の方が軽度で、数字が大きい方が介護の必要性が高いということになります。介護度によって対応している施設としていない施設がありますので、事前の確認が必要です。また、対応している施設でも介護度に応じて介護保険内で利用できる限度(自己負担額)が設定されています。

●認知症はあるか
施設によって認知症に対応しているところと、そうでないところがあります。また対応しているところも施設によって対応可能な認知症の度合が異なる場合がありますので、事前に確認しましょう。例えば、特別養護老人ホームでは要介護3以上の方を対象としていますが、認知症の場合は要介護2以下でも入居可能となる場合があります。

●どんな生活を送りたいか
介護施設は、その場所が入居者の生活の場となりますので、居室や共有空間はもちろん、食事やイベント、レクリエーションなど充実した生活を送るうえで大切です。

●予算
介護施設の料金はエリアや施設タイプ、提供サービスによってさまざまです。また民間施設よりも公的施設の方が費用がかからないことが多いです。予算を理由に何度も転居となると利用者に負担がかかります。必要とする条件と予算計画から適切な施設を選びましょう。

●施設を見学してみよう
これらの条件をふまえホームページやパンフレット等で気になる施設が見つかったら、実際に施設見学を申し込むとよいでしょう。実際に生活を送る場所になりますので、条件をクリアしているだけでなく、施設の雰囲気や他の入居者の過ごし方、スタッフの対応もとても重要です。


施設の種類

※以下は一般的な概要です。施設により対応範囲が異なりますので、条件に見合う施設が見つかったら、施設ごとに正確な情報を確認してください。

◆公的施設
●介護療養型医療施設(介護医療院)
要介護1~要介護5の方が対象です。
医師や看護師が常駐しており、医療と介護の両方のサービスを必要とする方のための施設です。
特に症状が重く長期的な医療ケアが必要な方に向いています。
病院のように相部屋の施設も多い点に留意しておきましょう。

●介護老人保健施設(老健)
要介護1~要介護5の方が対象です。
介護療養型医療施設と同じく医療ケアに重点を置いていますが、介護老人保健施設では在宅復帰を目指してリハビリを中心に行います。退院直後やケガ等で一時的に入居をするのが一般的です。

●特別養護老人ホーム
要介護3~要介護5の方が対象です。
介護度が高く、認知症の対応が必要な方に向いています。よって他の老人ホームと比べてレクリエーション等の活動よりも身の回りの介助が中心になります。認知症の場合、要件を満たせば要介護2以下でも入居可能な場合があります。ただし公的施設のため費用を抑えられることから入居待ちも多いです。

●ケアハウス
要介護1~
介護度が軽く自立した生活が可能な方に向いている施設です。一般型と介護型があるのが特徴で、一般型は食事や買い物などの生活支援、介護型は日常生活の介助や病院の付き添いなどが中心です。軽度の介護度を想定していることから、介護度が高い場合には転居や外部の介護サービスの利用が必要になることがあります。

●民間施設
●介護付き有料老人ホーム
要介護1~要介護5の方が対象です。(混合型は自立も可)
他のタイプの有料老人ホームとは異なり、行政から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けている施設です。介護サービスが充実しており、デイサービスなど外部の介護サービスを別途契約する必要はありません。介護を必要とする方向けの一般型と自立した方でも利用できる混合型があります。

●住宅型有料老人ホーム
自立~要支援~要介護(軽度)の方が対象です。
自立した方から要介護の方まで幅広く受け入れていますが、要介護については比較的軽度の方の利用者が多いです。必要な介護は外部サービスを利用することになりますが、デイサービスやヘルパーステーション(訪問介護)を併設し質の高いサービスを提供する施設も増えています。

●サービス付き高齢者向け住宅
自立~要支援~要介護5の方が対象です。
名前のとおり厳密には老人ホームではなく住宅ですので賃貸という立ち位置になり、比較的自立した方も多く利用しています。施設から介護サービスが受けられる介護型と介護が必要な場合には外部サービスを受ける一般型があります。一般型の場合でもデイサービスやヘルパーステーション(訪問介護)が併設されている施設もあります。

●グループホーム
要支援2~+認知症の方が対象です。
他の介護施設とは異なり、認知症の方が少人数で共同生活を送るための施設です。専門スタッフの支援を受けながらできるだけ自立した生活を送ります。グループホームは施設と同じ市町村に住民票があることが入居条件になっています。


介護施設の選び方 フローチャート

2択の質問に答えて、どの施設タイプが向いているのか確認してみましょう。


ウイステリアグループの施設

当グループでは各施設において医療ケアを重視していますので、安心して日常生活を送ることができます。 また他の同タイプの施設ではカバーできていなかった受け入れ対象者や提供サービスにも力を入れていますので、幅広く利用者様を受け入れています。そして専属料理長による施設内調理のお食事や豊富なレクリエーションなど、生活の質の向上にも努めています。

・住宅型有料老人ホーム リゾ・ライフ(埼玉県加須市)
住宅型老人ホームでは軽度の要介護度を受け入れている施設が多いですが、リゾ・ライフでは要介護5でも受け入れが可能です。また重度の認知症の方でも対応が可能です。住宅型有料老人ホームでは必要な介護は外部サービスを利用することが多いですが、リゾ・ライフでは訪問介護ステーションやデイサービスを併設していますので、必要な時はすぐに介護サービスを受けることができます。さらに訪問看護ステーションも併設していますので、医療的処置やオンコールにも対応しています。

・サービス付き高齢者向け住宅 みかぼの郷(群馬県藤岡市)
みかぼの郷のホームページはこちら
要介護5まで幅広く受け入れ、重度の認知症の方も対応しています。看護師が施設長を務め、日中は看護師が3~4人常駐しているので、安心してお過ごしいただくことができます。デイサービスを併設し、様々なレクリエーションや季節のイベント、特別お食事メニューなどを実施しています。また改装・改築や敷地内の庭園の整備を行い、より快適にお過ごしいただけるよう設備のブラッシュアップを続けています。

・介護付き老人ホーム シンシアホーム宮杜(埼玉県秩父市)
シンシアホーム宮杜のホームページはこちら
要支援~要介護5まで受け入れています。介護付きですので外部サービスを契約する必要は無く、また看護師も増員していますので医療ケアも安心です。診療所や病院、歯科医院と協力し、定期的な往診を行っています。日頃の介助だけでなく、入居者様のご趣味も継続していただけるよう「その人らしい」生活を支援しています。また秩父ならではの景観の良さを活かし、屋上に庭園を設ける予定です。